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地方在住ファンについて考えてみた

「ファン」とは?

これは私が定期的に考える終わりなきテーマ。

これまでいくつかのアーティストやミュージシャン、作家などのファンになってきました。

ファンというか、マニアと呼ぶ方が合ってるほどのファンになることも。

誰かを応援することが好きなのだと思います。正確に言うと、誰かを応援している自分が好きなのでしょう。

ミュージシャンやアイドルなどのファンになると、時折起こるのがファンがファン同士で主張し合う「ファン論」

その中でも地方在住ファンの鬱憤や不満が入り混じる「ファン論」は、地方住みの自分自身も同じように叫んでたこともあり、周りからも様々な「ファン論」を見聞きしてきました。

そして、それに対する都市部ファンの反応や意見も同じほど、いやそれ以上に。

 

地方ファンによくある不満は主にこの二つ

「ライブ・イベントに遠くて行けない」

「テレビ番組(特にテレ東の)が見れない」

テレビに関しては、最近はインターネット配信の発達によりだいぶ解消されてます。地方だからテレビ番組が見れない!という不満は、私も今はほとんど持ってません。(地上波民放チャンネル3つの地域ですが)

そのインターネット配信の発達と反比例するかのように増幅してるのが「ライブ・イベントに行けない」という不満かもしれません。

しかもインターネット配信の発達のために、その地方ファンの不満が可視化されるようにもなってきてます。

更に、アーティストやミュージシャン本人に直接その不満を届ける人も目に見えるようになってきました。

これまでもファンレターという形でライブに行けない不満を訴え続けていた地方ファン(自分自身も含む)は多かったのだと思いますが、動画配信やSNSで本人に直接ライブに行けないことを訴えるファンが目立つようになったのだと思います。

「○○(地方の地域名)にも来て!」というネット上の叫びは止まりません。国内外にある地域の数だけ上がってくるのでキリがないです。

47都道府県ツアーを開催したとしても、次は「○○市にも来て!」と自治体単位での叫びになるので、終わりがありません。

しかもストリーミングなどの動画配信でコメントされると、スルーすることもファンに対して失礼になるので、アイドルとして対応せざるを得なくなるパターンも。

「○○(地方の地域名)もいつか行きたいですね…」と言葉を濁してやり過ごすことも頻繁に起こると、「キャパなどの大人の事情」と困り顔で本音を言わざるを得ないシーンも。このやりとりは見てる方も苦しくなってくるもので。

 

私自身は行きたい気持ちを抑えきれず、全国各地のライブへも遠征で参加してますが…もちろん予算と時間の都合もあり、参加数は絞られます。

でも全てのイベント参加は無理なのは、地方在住でなくても同じこと。

地方にいると都内在住が羨ましく思うことはどうしてもあります。開催されるイベント数が桁違いなので。

それでも家庭や仕事などでなかなかイベントに足を運べない都市部在住ファンも多いし、逆に地方でも時間と予算に融通のきくファンは東京でも大阪でも全国各地へ顔を出してます。

 

そんなことよりも、アイドルやミュージシャンに不満をぶつけても…困り顔の配信やコメントが並ぶだけです。

それを見てるのも心苦しいです。

 

私も過去はファンレターやSNSで「地元にもライブに来て!」とご当地大使のように地元PRしてきたこともありましたが、今はやめました。

それよりも自分ができる限り各地のライブへ参加して、盛り上げて応援していこうと。

応援される側が嬉しいのは「遠くて行けない」「仕事で行けない」という報告よりも

「今度行きます!」「行ってきました!」という報告。

言われる側の気持ちを考えると、「地方だから遠くて行けない、だから地元にも来て」なんて気軽に言えなくなったのです。

これまで繰り返し熱心に地元PRしてきたことを、恥ずかしく思うくらいに。