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平成最後の日に書き残すこと

昭和が終わり平成最初の日を迎えた時はまだ小学生でした。

年明け前から毎日流れるニュースは重く暗く、容態についてのデータが毎晩流れていたような。

そして冬休みの終わりと同時に訪れた突然の時代の変わり目。

どのチャンネルのテレビも四六時中同じ喪に服したニュースばかり。ビデオを借りようとツタヤに行っても全部レンタル中で…のような記憶も。

平成という新しい時代の始まりにワクワクした…という記憶は全くないです。

ただただ、薄暗くどんよりとした、ふざけたり笑ったりしてはいけないような。前向きな言葉を発することすらはばかられるような。そんな空気の中から始まった記憶しかないです。

10代20代30代…小学生が社会人になる過程と共に私は平成を生きてきたことになります。

振り返ると、苦しかったことの方が多く思い出されます。

小・中学生時代はあまりにも苦しすぎたので記憶からほとんど消えてしまいました。

高校時代も何をしていたのか、ほとんど記憶に残ってないです。

10代の頃の記憶で残っているのは、当時好きだったテレビ・マンガ・音楽。

そして就職に敗れて仕事に就けないことに苦しむ20代。

仕事だけではなく、友人にも世間にも家族にも見放され、人生を終わらせることしか考えてなかった頃でした。

20代後半で、インターネットを通じた自己発信手段・SNSを得て、そこから私の生き方は急変します。

趣味を通じて次々と仲間が増え、文章を書くことへの手応えを感じはじめたのです。

それまでとても狭い井の中の蛙だった私が、SNSをきっかけに井戸の外の世界が見えてきたのです。

そして生きることへの考え方が変わり始めた30代。

好きなことを仕事に、好きな人と一緒に…という夢は未だ叶わないままです。

夢を見ないこと。その方が幸せに暮らすことができると悟るのには時間がかかりすぎました。

 

中学生の頃、本を書きたいと夢見てましたが、作家デビューしなくてもブログや即売会で実現。

高校生の頃、同じ趣味の友達がほしいと願ってましたが、周辺では見つからなくてもSNSのコミュニティで実現。

当時望んでいたカタチとは異なるカタチではありますが、夢や願いは叶ってます。

生きることに希望があふれてるわけでもないけれど、失望することはなくなりました。

30年前の改元時の雰囲気とは真逆の今回の改元。

変わる前から変わることがわかってて2年ほど過ごして、

変わる1ヶ月前に次の元号を知りながら、今の元号を懐かしむ時間があるなんて。

そしてこのお祝いのようなお祭り騒ぎ。

30年前では全く考えられないことです。

そして今はテレビがつまらなかったら、ネットで映画でも動画でも音楽でも何でも、お好きなもので楽しめる。

30年前はレンタルビデオ一択でしたが、そのレンタルビデオも現在では利用者減少で苦境に立たされているなんて。

ネットの普及で消える消えると言われて長いものは、ファクシミリですね。まだまだ消える気配もありません。

と、思うことをつらつらとただ書き残しただけなので、まとまりはありません。