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この先のことを考えるのなら

それは今夜とか明日のような近い予定なのか。それとも、数年後、数十年後の遠い未来なのか。

 

今夜のご飯は何にしよう?なんてことは毎日考える。十年後、二十年後、その先の生き方についても頭の片隅で常に考えを巡らせている。

 

高校時代の学校の先生の話を思い出す。

「君たちはまだ高校生だから、進路など一年先のことで悩んでいられる。だけど社会人になったら明日どうやって生きるかばかり考えるようになるんだ」

高校生だった私は「そうなのか…」と話を真に受けていた。しかし社会人になって十数年経過した私にとっては「それは、当時の先生がまだ若かったんだな」と思える。

 

どんなに考えたところで自分と未来は変えられないのに「何とかできないだろうか?」と自分を変えることで未来を変えようとした自分を冷やかしたくなる。

本当に変えられるのは他人と過去への認識くらいだというのに、と。

 

今ある毎日は過去の自分が作り上げたものでもあるが、望んでいたものではない。なぜなら、過去に描いた夢を上回るような毎日なのだから。